フライホイール取り付け
2008-01-21


禺画像]
今日はフライホイールの取り付け。
重た〓いんです、これ。はずみ車ですから、大きな慣性の生じるよう重く作ってあるんですね。
フライホイールが軽いとエンジンの回りが鋭くなりますがシフトチェンジ時にすぐ回転が落ちて運転しづらい。逆にフライホイールが重いとふけ上がりの鈍いエンジンになります。このバランスが難しいのでしょうね。ウチュのエンジンはレーシングエンジンじゃないから乗りやすく重くしてあるとは思いますが。

バランスと言えばフライホイールにあちこちにドリルで掘った穴(貫通してない)がありますが、これは回転バランスを取る為の穴ですね。これだけの重い物が高速回転するとちょっとでもバランス崩れるとどうなるか..いい事ないですね。
また、クランクシャフトと一体になって回転するフライホイールはビッタリ中心軸に取り付けしなくてはならない。そのために、フライホイールの取り付けボルト穴にノックピン(位置合わせピン)が一カ所付いています。中心のクランクとのはめ合わせも、はめ込みが固いくらいビッタリにしてあります。スッコン!と一発では嵌まらないので、まずは8つのボルトの力でクランクとフライホイールをビッタリと仮合わせ。リングギアに回り止めをしたら、ボルトにねじのゆるみ止め剤を2滴たらして本締め。対角に締めていく。104Nmのトルク。30分程したら固まるらしい。これでクランクシャフトとガッチリ一体に。

フライホイールの回りのギザギザはリングギアと言って、スターターのピニオンギアのかみ合う歯車。チェックしてみたら欠けや摩耗などの傷みがほとんどない。意外だな。
TOのマークは1番シリンダーの圧縮上死点マーク、Zはプラグの点火時期を表すマークだったはず(逆だったかな?)。整備の時にマニュアルミッションのハウジング穴からこのマークを覗き見ることになります。
[BMW2002_エンジン]

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