ブロックにピストン挿入
2008-01-23


禺画像]
今日はピストン&コンロッドをシリンダーブロックに入れ、クランクとつなげます。

まずは練習を積み重ねたリングプライヤーでピストンに新ピストンリングをはめる。エキスパンダー付きのオイルリングは先にエキスパンダーの直径を広げオイルリング溝にいれておき、その上からオイルリングをはめる。オイルリングは比較的柔らかい感じなので楽に入るね。他のリングも問題なく入りました。(ほっ)
リングの合い口部分は3つを適度にずらしておきました。どうせ動かしたら少しづつずれていくんです・・・ピストン外した時に見たら向きはむちゃくちゃになっていましたからね。とりあえずクランクシャフトに対し直角・平行の方向には向けないようにして、あとは適当になるべく離れるようにずらして。直角方向(スラスト方向)はスラップと言ってピストンがしこたまシリンダー内でぶつかる部分ですからこちらに合い口は向けません。確かにスラスト側にはピストンに擦れた薄い傷があります。ピストンはシリンダー内を単純に上下運動しているわけではないのだそうで、ピストンの傷が物語っていますね。
参考 [URL](ピストンの動き)

次にコンロッドを取り出してピストンと組みます。
ピストンをストーブ脇であっためて膨張させ、ピストンピンを挿入する。おっと、さきに片側のサークリップ(ピン止めの小さなCクリップ)をはめておくんだった。ピンにオイルをタップリ塗って、ぬ〓っと挿入〓、お〓イイ感じイイ手応え。絶妙なオイルクリアランスを感じます。
ピストンとピン間のクリアランスは0.001-0.005mm. ピンとコンロッドスモールエンド間のクリアランスは0.003-0.010mm. 
ピストン、コンロッドにも表裏の向きがあるので、マークを良く見て注意して組みます。最後に片方側のサークリップをパッチンとはめ込み。ここはピストンに傷をつけない竹べらを使う。これ入れるのにコツが要ります。(竹はいろいろ使えるいい素材ですね)
組んだ後はピストンが軽く首を振るか確認。子メタルも掃除して装着した。

さてピストン挿入。
先にシリンダー内とクランクピンのジャーナル部、コンロッドの子メタルにオイルを塗る。クランクピンは下死点位置に回しておく。ピストンにはオイル塗らない。コンロッドのボルト部に布ガムテープを貼ってシリンダ内を傷つけないように保護。これで準備オーケー。
ピストンの向き(ピストン上面の矢印マーク)を間違えないでオイルリングの下1cmぐらいまでピストンをまず入れる。ここでストレートで買ったピストンリングコンプレッサーの登場、これもやはり内側内壁にオイルを塗っておき、ピストンリングの合い口位置をずらさぬよう三つのリングを締め上げ。きつく、かつ、タケノコ状にならないように端をこんこんと金槌で叩き修正修正しながら締めあげ〓。
さあ定番、コンプレッサーをしっかりとブロックに押し付け、ハンマーの柄でこんこんとピストン上面を叩いてシリンダー内に、ピストンを押し込む!
4個押し込むうち、1個は途中で引っかかりを感じたので、無理せずそこでやめ、戻して締め上げからやり直して入れました。同じくBMWエンジンを組んでいるヘラルドさんのご指導によるアドバイス。

ピストンが入ったらクランクピンとコンロッドの結合。ビッグエンドキャップの表裏を間違えないで規定トルク55Nmで締め上げ、完了。
これを4つ。いやぁ初めての作業、楽しい時間でした!

クランクを手で回したら4つのピストンが動きました、カンドー!です。
リングとシリンダーの摩擦もあり、多少まわりは重たくはなっていますが、妙な手応えはありませんでした。
[BMW2002_エンジン]

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